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JAL再建のシナリオを描いたのは誰だ!

プレゼン つかみネタ帳019

【ネタもと】3日連続で日航OB年金関連記事
【使用場面】アクションプログラムの提示冒頭で
【言いたいこと】現代の兵糧攻めってこういうことでしょうか
【賞味期限】日本の年金制度が破綻するまで(団塊の世代が100万人以下になるまで)

【ネタ例】
さて、ではこれまでご提案差し上げた施策を実際の行動に移すという段階でまず何をすべきか、というお話しに入らせていただきます。

あー、すいません。後ろのドア、鍵閉めてください。それから、ここから先はオフレコでお願いします。資料も用意しておりません。あとで役員の方にのみお渡しいたしますのでご了承ください。

なぜ?

今から申し上げることはひとつの「策略」であって、策略はスタートラインでその全体像を知っている関係者が少なければ少ないほどよいからです。策略が策略たる所以は、一種の「驚き」、「逆転」の演出です。古い表現ですと「メイクドラマ」ですね。スポーツの世界なら筋書きのない本当の「逆転ドラマ」が展開するのですが、ビジネスの世界では基本的にそんなことはあり得ない。ちゃんと「シナリオ」が必要です。論理必然でなければならない世界ですから。

皆さん、JALのOBが年金の既得権を剥奪されようとしているニュースはご覧になりましたよね。あのニュースの仕立てに見られる強かさ、これがどのようなアクションプログラムにも必要なんです。

あのニュースの仕立てをおさらいしましょう。日航再建のニュース、かなり頻繁に流れていましたよね。外資身売り話まで出ていたのにタスクフォースとかいう強面の方々が登場して何やら雲行きが怪しくなる。で、どーも政府の公的資金の投入はどうしても避けられないけど、このままのJALに資金投入しても企業再生はおぼつかない。なぜなら、退職給付債務がえらく膨らんでいて、資金を投入してもその財務上のアカを埋めるだけになりそうな気配、と、こんな感じでしたよね。
ところが年金の受給権に手をつける、しかも政府が手をつける、というのはこれはかなりヤバイ話で、こんなもんまかり通ったら、企業年金どころか、公的年金もやられるんじゃなかいか、と世論を敵に回す危険性がある。どーするか…

そこで、結論は、「JALのOB=悪役」に仕立てるしかない。

ここまではいいんです。誰でも考え付く。したたかなのは、この悪役を演じさせる巧妙な仕掛けなんですね。アクションプログラムはこのくらいでなきゃいけない。

タスクフォースはメディアを使って「JALOB、年金受給権の削減は財産権の侵害だとして提訴も辞さず」とぶち上げさせます。4割を超すOBが反対の署名を行ったという。この記事だけを流します。世論は「おー、なんか全面戦争か?OBだって黙っちゃいられないよな」くらいな感じで眺めます。

ところがその記事が出た当日、西松社長に「従業員の冬のボーナスはゼロ回答。一旦は1ヶ月くらいだそうと思っていたが、こんな状況だから現役従業員にも協力を求める」とのコメントを出す。

あちゃー、です。けなげな現役vs既得権にこだわる強欲なOB。図式ができてしまった…

そしてその翌日。今度は新聞1面に「公的資金は年金減額が条件」という大見出しが躍る。子育てやら家のローンやらで苦しんでるはずの現役世代が泣く泣く我慢しているのに、OBは何だ!という世論を前提にして、この見出しが躍る。OBの皆さん、もはや全面降伏しかありません。条件闘争すら覚束ない。

これなんですね。本気になったらここまで準備すると言うこと。アクションプログラムにはこの強かさが必要です。これで、「国は反対するOBたちを説き伏せて公的資金投入を決断した。だから、民間の金融機関も債権放棄で協力しますよねぇ」と今度は銀行さんを脅すんですね。「ここで銀行さんが賛成しなきゃ、いいですよ、公的資金で皆さんをお救いしたのにすっかりその恩義をお忘れだ、と、メディアの皆さんにご指摘してもらいましょうかねぇ」とか言うのです。

お断りしておきますが、私はこの手の話が大嫌いです。正面から正論をぶつけないで、移ろいやすく感覚で動きやすい世論を背景に物事を動かすことが大嫌いです。兵糧攻めは信義に反するのです。やるなら正面から一斉攻撃です。

しかも相手は老人です。曲がりなりにも敗戦を乗り越え、ここまで日本の繁栄を支えてきてくれた先人たちを悪の権化に仕立て上げることなど論外。彼らは正面から説得すれば本当は絶対に説得できたはず。それをせず、安易な対立軸を演出してさっさと論を展開してしまう、こういうの大嫌いです。へどが出る。

しかし、アクションプログラムを急ぐ時、こういうやり方もあるということ、こうでもしない限り、膠着した状況を打破できない、というのも他方の真実。

これからお話しする内容が、このような「策略」といわれるものに属することは否定しません。できれば、この策略がご採択されないことを、本心では切に念願しております。
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