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マグロが食卓から消えた?我が家はもうずっと前からですが、それが何か?

プレゼン つかみネタ帳044

【ネタもと】朝日新聞「マグロが食卓から消える」記事中の地方別世帯当たりマグロ購入量変化データ
【使用場面】地方再生に資するプロジェクトでプレゼンする時
【言いたいこと】嗜好性を平準化してしまう流通高度化に抗って初めて地方の時代だ
【賞味期限】生モノなので開封後はお早めに

【ネタ例】
今朝、新聞の「食卓からマグロが消える」という見出しを見て、家族の反応は真っ二つに割れました。首都圏で育った、「魚はマグロしか食べない」派の三男坊は「えーっ」と絶句。対して瀬戸内で育った私は「別にいいじゃん、マグロなんて」と特に感慨なし。マグロは日本の食文化といいますが、ホントか?と常々懐疑的に思っている私にすれば、特に驚きも衝撃もないニュースでした。その記事に「地域別世帯当たりのマグロ消費量データ」が載っており、それをみると関東・東海地区に対して中国地方は、わずかその1/3、1/4しか消費していない。三男坊の落胆と私の無関心にはそれなりの合理性があることを示していました。

もっと面白いなぁと思ったのはこのデータの年次変化です。90年と08年のデータが比べられているのですが、関東・東海地区が3,4割も減少させているのに対し、中国・九州地方などは3,4割増やしている。記事には「回転ずしなどの影響で西日本もマグロを食べるようになった」とありますが、その見方では大消費地の関東・東海地区が劇的に減少している理由を説明しにくい。西日本の回転ずしのために関東・東海の皆さんが我慢していることになる。それは正しい見方でしょうか?

このデータが物語るのは国内流通市場がもっと劇的で根源的な変化を遂げたこと、ですよね。具体的にはマス流通における国内市場のユニバーサル化というか平準化というか、いわゆるいつでもどこでも同じものをという発想で行き着いた先のこと、それと冷凍冷蔵物流の技術的発展のこと、です。日本国内全体を統一の市場としてモノがダイナミックに流通する仕組み。それを支える物流ネットワークの拡充と、新鮮な物をどこにでも届けられる冷凍冷蔵技術。これらがマグロの全国流通を可能にしている。流通が可能になった結果、日本全国津々浦々の嗜好も変化させてしまった、そういう見方が妥当なのではないでしょうか。

40年ほど前、瀬戸内沿岸の地方都市でマグロを見かけるのは、父親がひと月かふた月に一度土産に持ち帰る、すし屋の折詰の中の遠慮がちな姿でした。日常的には白身魚とヒカリものばかり食べている。庶民が夕食のために買い求める魚は商店街の魚屋で、泳いでいた時の姿と同じ形をしたままの魚、一本一匹でした。プラスチックトレイに綺麗に並んだ刺身も切り身もない。お客さんは魚を一本一匹単位で買い求め、魚屋さんは客の夕食の献立を聞きながら、手早く鮮やかに何枚かにおろし、切り身とあらを別の新聞紙にくるんでポンと袋に入れる。それが日本の津々浦々にあった魚食文化の姿でした。

ところが、ある日、近所にスーパーができる。ちゃっかり屋の魚屋さんも一角に鮮魚コーナーを出している。相変わらず威勢がいいし、商売も繁盛。売り方は何も変わらない。店先に並ぶのも地物が多く、近所のおばちゃんたちも、商店街より日用品から何から何まで全部揃うから便利よねぇー、など、相変わらず無駄話しながら今日の魚を選んでいる。しばらくはこれまでどおり。

でも、魚屋のおじさんが病気で倒れ、息子の世代になった頃から、あらかじめ切り身にされた魚たちが店先の保冷棚に並び始める。そのうち、切り身は綺麗に包装された状態で並び始め、一本単位の注文は特注になる。おばちゃんたちは無駄口を叩くチャンスもなく、その日の食材を選ぶと、さっさとその場を離れてお肉のコーナーで特売品を探すのに懸命。

いつのまにか調理場は消え、会話も消えた。そこはもはや魚屋さんの面影を残さないスーパーの鮮魚コーナー。そして、気がつくと日本全国どこのスーパーにも、マグロが主座を占めるようになっている。かくしてマグロの地区別消費量は見事に地区別人口と同一の波形を描く。

平準化ということはこういうことです。自然と一体化して地方に定着した食文化も、あっという間にブルドーザーでざざっーと均すが如くです。

良く考えるとおかしくないですか?遥かかなたで生産された食材の方が、この目の前で産出された食材より安いってこと。地産地消とわざわざ教育しないと身近なところで獲れた食材を手にすることができないということ。

流通の高度化による恩恵を否定するわけではないですが、流通は高度化すると必ずユニバーサルな市場を求めるようになる。いや、市場を必然的にユニバーサルにしてしまうと言ってよいでしょう。

で、実はここに「地方再生プロジェクトのカギ」が潜んでいる。このマグロが食卓に上りませんよ、というこの機会こそ、地方再生プロジェクトが目指すものが何かということをはっきりとわからせてくれるのです。

「マグロ、近くで獲れないんだったらもういいよ、獲れるやつでいいよ」という社会にすることが、自らが存在する場所でちゃんと足場を築いてあり続けるという社会、つまり地方の時代のスタートラインなんですね。そしてこういう日常に深くかかわっている問題をひとつひとつ全部身近にしてしまう、全部自分のものとして考える、そういうことの延長線上にあるものが地方自治とか地方主権ということになるんだろうと思うんです。

だから、この地方再生プロジェクトの皆さんは、当分マグロは御法度という勢いでお願いします。

あっ、マグロ好きな緒方部長、ご心配無用です。今日の宴会はまだマグロ食べ放題の店、選んどきましたから。。
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