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所有しないが流通する社会

我が家に高校2年生の男子がいる。ちゃらけた性格で何を考えているやら、何をしたいやらさっぱり不明。時々、夢を語るがとても現実味のないまさに空想夢想の世界で心許ない。どこにでもいる、一般には出来の悪いといわれる普通の17歳だろうと思う。

この17歳男子を観察していると現代日本の消費不況の一因がわかる。彼らは積極的に所有しようとしない。所有には強い拘りを見せない。身の回りにありとあらゆる雑多なものが溢れ返るが、どれが自分の物で、どれが友人の物か、画然とした区別がない。自分にとって不要なものは惜しげもなく誰かの手に渡り、必要なものはどこかから必ず手に入れてくる。

彼らはある種の共同体の中にあって、共同体の中を緩やかに必需品がまわっている。極端にいうと、「その洋服いいね」「じゃぁ、試す」それだけでたやすく手元から離れる。「じゃあ、これ着てみなよ」「そうするかな」この程度の会話で金の介在しない商談が成立する。フリーマーケットよりももっと小さく、媒介手段としての金が内部では回らないのが特徴。共同体が購買の単位になっていて、個人ひとりひとりが購買の単位になっていない。まるで原始共産社会みたいだ。読み終えたマンガ、ゲームあたりからスタートしているのだろうが、共有化されている品は洋服、小物、家電品にまでどんどん領域を拡大している感じがする。

もちろん、彼らがもっと成長し、それぞれの家庭を築けばこの共同体も自然に解消されるかもしれない。しかし、彼らを見ているとこの緩やかなアメーバー的組織は、彼らの手の届く範囲でいつでも自然に発生し自然に拡大したり縮小したりしていて、かなり柔軟だから、新しい環境に遭遇するとまた新たな形を創り出すのかもしれない。

かれらのこの原始的にも見える共同体は、金がないという共通の事情から発生し、本心は違うところにあるのかもしれない。だが、彼らは所有しないで流通させるということを学習してしまった。

我々の経済原則は、ひとりひとりが自立した消費者となって、ありとあらゆるものを合理的な理性によって次々に所有し消費し続けることを前提にしている。ところが、この基礎が瓦解しつつある。なぜ、ひとりひとりが所有しなければならないのだという疑問である。

ブランド品を買い漁ることにアイデンティティーを見出してきた昭和30年代~50年代までの世代から、また一歩枠を飛び出した存在がまもなく社会に出始める。彼らはどうやって他と異なる自分を確立していくのだろうか。閉塞する経済もその行方と無縁ではないように思えるのだが。。
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